【メーン料理に物申す!】
今に始まったことじゃないけど、
メイン料理のことをメーン料理と
表記するTVのテロップに違和感。
英語を日本語に取り入れるとき、
カタカナ表記をどちらにするかで
分かれるんだと思いますが、
発音として正しいのはメインです。
mainと書いてメインと読む。
プログラミングの世界でmain関数の
ことを「メーン関数」と呼ぶ人は
いないだろうし。
確かに、Eメールの「メール」も
発音は「メイル」だけど、表記は
「メール」が一般的ですよね。
どっちでもいいのでしょうけど、
私が何となく嫌だなと感じるのは、
語源や発音など、本来の定義を
間違って覚えてしまう人が増える
のではないかという懸念からです。
「意味が通じれば困らないでしょ」
というのは正論だけど、
私が危惧しているのはそこじゃない。
「メーン⇒main⇒メイン」
という置き換え思考ができない人が
増えると、ものごとを学習する力が
弱くなるんじゃないかと思うんです。
だってそうじゃないですか?
100個の事を別々に覚えるのは
非効率だけど、本質的な共通点を
見つけて体系的にとらえなおすと
100個が10個になったりする。
特に自然科学の発展においては、
一見異なる様々な事象の共通点を
法則として見つめることによって
原理原則が体系化され、後世へと
引き継がれてきたわけですから。
言葉は変わっていくものだけど、
日本の科学技術を支える若い世代に、
本来の意味を知らずにトンチンカンな
ことを言ったり、置き換え思考が
できない「思考音痴」な人が増えると
国益に反するのではないでしょうか?
置き換え思考は、ものごとの本質を
つかまえて共通のルールを見つけ出す
論理的思考力の基礎と言えます。
日常生活の多くの場面においては
どっちでもいいのだと思いますが、
特定の分野においては言葉や概念は
正確でなければなりません。
って、考え過ぎかな。