【プログラミング脳が試される試験問題】
IT企業の筆記試験でよくこういう問題があります。
「朝起きて試験会場に来るまでの筋道をなるべく詳しく書きなさい」
この出題意図は、
・プログラムや設計書を書いたり
・アプリケーションのアーキテクチャーを設計したり
・お客様との交渉を上手に進めたり
・プレゼンテーションを成功させたり
といった、論理的思考力がモノを言うあらゆるビジネスシーンに共通する
素養をどれだけ持ち合せているかをチェックしたいということです。
次の2人の回答を見てどう感じるでしょうか?
Aさんの回答
朝起きて身支度を整えて電車に乗って○○駅で降りました。
そこからここまで徒歩で来ました。
だいたい、家を出てから1時間ぐらいで着きました。
Bさんの回答
6:00に目覚まし時計のアラームで起床しました。
7:00までに洗顔、着替え、持ち物のチェック、朝食を済ませ、
7:35の電車に乗るため最寄りの○○駅に到着しました。
朝のラッシュや電車が遅延する場合を考慮して、
一本早い電車に乗ることにしました。
8:10頃に御社の最寄り○○駅に到着しました。
一本早めに着たとはいえ、道に迷っては試験時間に遅れるので、
改札口前のコンビニエンスストアの店員さんに○○ビルの場所を確認。
間違いがないことを確認できたので、コンビニエンスストアで
コーヒーを1本買って、飲みながら○○ビルまで迷わずに到着。
試験開始まで20分以上あったので、トイレに行こうと思いました。
案内板を見ると各階にトイレがあるようでしたが、
少しでも早く試験会場に着いておいたほうが何かと安心なので、
試験開始と同じ階のトイレに行きました。
トイレで髪型と服装の乱れを整えて、試験開始10分前に着席しました。
AさんとBさん、どちらがプログラミング脳が高い?
言うまでもなく、Bさんですね。
プログラミングは「条件や前提に基いて、手順を論理的に組み立てる作業」ですから、
・こういう理由だからこうする
・この場合はこう、あの場合はこう
・○○だから、次は○○だ
というように、物事を細かく細かく論理的に分解して捉え、
それを言葉に置き換える力が重要なんです。
構造体とかクラスとか変数とか、そういった文法以前の思考方法のほうが
大事だということなんです。
試験会場に時間内に到着するという目的に対して、
Bさんは、電車の遅延や道に迷う可能性といった不測の事態を想定して、
論理的な根拠に基づいた判断をして実行に移しました。
これこそが、プログラミング脳なんです。
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