【レスポンシブなプラグインの正体を暴いてみた】
Page Layout Builder というWordpress用
プラグインが便利です。
▼紹介記事はこちら
http://design-plus1.com/tcd-w/2014/06/page-layout-builder.html
私も触ったことはあります。確かに手軽です。
でもお客様向けのサイト制作には使いません。
こういうのをお客様に使わせると、
プラグインやWPの更新で非互換が生じたとき
問い合わせがくるからです。
何せ、本当にCSSの知識ゼロで好き勝手
できてしまうんだという過信を抱かせて
しまうことになるので(本当は違うのに)、
「自分でやってみようと思ったんですが、
ここがうまくいかなくて・・・」
って質問がくるんです(笑)
で、大概そういう質問ってプラグインが
助けてくれる範疇を越えてるんですよね。
教えるとしたら授業料をいただかないと
いけないレベル。
Page Layout Builderに関して言うと、
例えば、各ブロックのタイトルの色や
文字サイズを変えたいとか、
ワンポイントのアイコンデザインを
つけたいと思ったらどうするの?
CSSを知らないとできないですよ。
CSSを使うために、見出し部分のHTML
を解読する力がないとできないですよ。
▼この記事が言っているのは、
http://design-plus1.com/tcd-w/2014/06/page-layout-builder.html
「レスポンシブな仕組みを作るだけなら
CSS知らなくてもできますよ」
ってこと『だけ』なんですよ。
それ以上のことは言っていません。
そこを自分の都合の良いように拡大解釈
してはいけないってことです。
まぁ、消費者心理をついてるよなぁ~
とは思いますけどね。
例えば「50%増量」って書いてあったら
すっごい得だなって思うじゃないですか。
でも、隅っこに小さく「当社比」って
書いてあるんですよね。ぎりぎり読める
ぐらいの字で。
しかも「当社比」って言われても
消費者には元がどれくらいなのか
わからないでしょ。
嘘は言ってないんだけど、
事実以上に良いように錯覚させられる。
それに似てる。
話がそれたけど、レスポンシブなBOXは
たぶんこんな原理で作ってあるはずです。
推測を書いてみます。
▼プラグインが用意しているCSS
.row { margin-left: -15px; margin-right: -15px; } .col-xx-1, col-xx-2, ....,col-xx-12 { padding-left: 15px; padding-right: 15px; float: left; position: relative; } (中略) .col-xx-4 { width: 33.333333%; } (中略) .col-xx-6 { width: 50%; } (中略) .col-xxx-12 { width: 100%; } @media screen and (max-width: xxx ) { .col-xx-1, col-xx-2, ....,col-xx-12 { float: none; width: 100%; } }
▼プラグインが生成するHTML
<div class="row"> <div class="col-xx-4"> <h3>Image</h3> <div class="inner">ImageのHTML</div> </div> <div class="col-xx-8"> <h3>テキスト</h3> <div class="inner">テキストのHTML</div> </div> </div> <div class="row"> <div class="col-xx-4"> <h3>カレンダー</h3> <div class="inner">カレンダーのHTML</div> </div> <div class="col-xx-4"> <h3>アーカイブ</h3> <div class="inner">アーカイブのHTML</div> </div> <div class="col-xx-4"> <h3>カスタムメニュー</h3> <div class="inner">カスタムメニューのHTML</div> </div> </div>
レスポンシブCSSの仕組みの理解と
Bootstrapを使った経験があれば、
何も見ずにスラッと書けて然るべき
コードです。
と、予想を立てたところで実際この
プラグインを使ってページを作って
HTMLとCSSを覗いてみたら、
あらま。仕組み的には予想的中。
ソース見たらやっぱりこのプラグイン
Bootstrap使ってるじゃん!!!
そうだろうと思ったよ(-_-;)
とりあえず目的が果たせればよい人には
オススメのプラグインです。
仕事としてサイト制作ができるように
なりたいWebデザイナーさんには、
まずBootstrapのレスポンシブCSSの
仕組みを理解して同様のCSSを自分で
書けるようになってからプラグインを
使うことをオススメします。
意味もわからずプラグインを使っても、
プラグインの手が届かない細かい変更
ができないのでは、お客様向けの仕事
はできないからです。