Webサイト専門プログラマの言いたい放題

元システムエンジニアがサイト制作とプログラミングについて好き放題しゃべります。

【PostCSSを推奨するわけじゃありません】

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PostCSSという、CSSを効率よく書けるようにする仕組みについて紹介された記事なんだけど、私はこの手の情報に両手をあげて賛同はしかねます。

もちろん、技術を紹介する側の人たちは実際にそれを使うことで便利さを感じていたり、将来性への期待を実感しているのだろうから、「これはすごいよ!ぜひ使おうよ!」と賛美する気持ちはよくわかる。

けど、フレームワークを使って作られたウェブのページやサイトをその後メンテナンスするのは、エンジニアだけとは限らないということを忘れちゃいけないんです。

たとえば、とあるエンジニアがフレームワークを使って作ったものを、エンジニアではない人がメンテナンスをしたり、同じエンジニアでも、そのフレームワークを使えない(使わない)人が関わると、誰かが行った修正によって、フレームワークが規程する「ルール」から外れてしまう。
 
人によって習熟度も好みも違うから、関わる全員が同じフレームワークを使える場合じゃないと、必ずいつかフレームワークを採用した意義が損なわれるときがくると思う。
 
フレームワークを否定はしないけど、フレームワークを使わないアナログな方法しか持たない人でもメンテナンスできる余地を残しておく配慮は必要。
 
ウェブページってずっと同じところが制作とメンテナンスをし続けるとは限らないし、担当者が変われば引継ぎもしないといけない。
 
皆が理解できる「共通語」のようなフレームワークを採用したり、場合によってはフレームワークでなくてたんにコードを書く上での「ルール」を誰でも読めばわかる平易な言葉で書いて共有するほうがよかったりする。