【PHP初学者あるある「概念の見落とし」】
ワードプレスやEC-CubeなどのCMSや、ウェブサイト全般的によく使われている
プログラム言語「PHP」。
その基礎中の基礎を少しお話します。
そもそも論ですが、プログラムコードは何らかの処理をするためのものです。
処理をさせるには、そのプログラム言語が理解できる(知っている)命令を使って
何をして欲しいかを伝えてあげる必要があります。
例えばウェブページに
というHTMLをPHPで表示したければ、
▼誤
<?php 'こんにちは'; ?>
▼誤
<?php '<div>こんにちは</div>'; ?>
▼正
<?php echo '<div>こんにちは</div>'; ?>
このように記述せねばなりません。
上2つの間違い例だと、PHPは ' ' で囲まれた文字列を実行せよと言われて
いるのと同じなので、
「文字列を実行するとはどういうこと?」
「文字列の長さを計算すればいいの?」
「文字列を読み込めばいいの?」
「文字列を切り取って欲しいの?」
「文字列をどうして欲しいか教えてよ!」
と、理解することができず何もしません。
つまりウェブページには何も表示しません。
一方、echo を使えば、PHPは
「echo なら知ってるよ。echo の後ろに指定された文字列をHTMLに変換して
お返しすればいいんだよね。」
と理解することができるのです。
PHPで書いた内容はそのままではブラウザに表示されません。
なぜなら、ブラウザが理解できるのはあくまでもHTMLだからです。
いったん、PHPで書いた内容をHTMLに変換してあげる手続きが必要です。
そこで、ウェブページに処理の結果を返すべく、PHPには
「処理結果をHTMLに変換する」
ための関数(機能)があります。
それが echo という命令です。
読んで字のごとく、エコーするのです。
ブラウザやコンソール画面(黒い画面)に処理をした結果を表示するということ。
ものすごく基本的なことですが、文字列を指定しただけではプログラムは
動かない(何をしてよいかわからない)ということを覚えておきましょう。
プログラム言語と”対話”するという感覚、少しは伝わるでしょうか?