Webサイト専門プログラマの言いたい放題

元システムエンジニアがサイト制作とプログラミングについて好き放題しゃべります。

【HTMLオンラインレッスン後記】

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曖昧な知識をブレンドすると明確になる

私のオンラインレッスンでHTMLを学び始めたばかりの生徒さんが、
最初の難関でもある「float」に突き当たりました。

floatと言えば、画像の隣にテキストを回り込ませたり、
liタグで書いたメニューを横並びにしたり、

普通に書くと縦に並んでしまうもの同士を横に並べたいときに
使います。

しかし、floatにはブラウザの不具合とも言える不思議な特徴や、
横並びが修了した時点で必ずfloatを解除しなければならない
という注意点があり、初学者は理解に苦しむところです。

ここをどう教えるか、教える側にとっても難しい場面ですが、
私は敢えて曖昧な知識をブレンドすることで理解を促しました。

同じことを2通りの方法で実践する

生徒さんには架空のホームページをHTMLで作り上げる指導を
しているのですが、メニューを横に並べる場面では「float:left」、
コンテンツエリアとサイドバーを横に並べる場面では「display:inline-block」
というように、同じことをするのに2通りの方法を行いました。

最初から2ヶ所とも「float」を使ったほうが、
同じことを繰り返す体験ができるので理解しやすいかと思ったのですが、
あえて別の方法を選んだのには理由があります。

2つの方法の違いを体感させる

その理由とは、同じ目的を果たすために異なる2つの方法(手段)がある
ということを体験してもらうことにあります。

1通りの方法だけを使い続けると、確かに覚えることが少なくて済むので
使いこなせるようになるまでの時間は短いかも知れません。

ですが、Webの世界は常に進化し続けています。
昔は「横並びといえばfloat」と決まっていましたが、
スタイルシートCSS)の進化によって別の方法が主流になっていくことは
間違いないと思います。

特に、ボックスの並び替えに関しては様々なブラウザが「display」の
各属性をサポートするようになると思われます。

つまり、同じ目的を果たすために使える手段がどんどん増えていくのです。

そうなると、いろんな手段を体験してきた人が有利になります。

いろんな手段を体験してきた人は複数の手段の違いを知っているので、
目的に応じた手段を自分で選びだすことができるからです。

1つの手段しか知らない人は、選択の余地がありませんから、
場合によってはとても非効率なやり方をとることになるでしょう。

納得は知識を定着させる凝固剤

今回、floatとdisplayの違いとして次のような事実を体験していただきました。

  • floatは解除しなければレイアウトが崩れる
  • floatした要素を囲むボックスは高さの概念が失われてしまう
  • display:inline-blockで並べると縦が揃わない

どちらも一長一短だということを体感を通して納得してもらったのです。
その上で、

「慣れるまではfloatを使っていきましょう」

ということにしました。

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