Webサイト専門プログラマの言いたい放題

元システムエンジニアがサイト制作とプログラミングについて好き放題しゃべります。

【Webサイト緊急トラブル解消 -原因究明の考え方-】

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とあるネットショップでページの更新ができなくなったという緊急トラブルが発生。
 
半日かかって分かった原因は、プラグイン同士の優先順でした。
 
最初は、
 
1.DNSの設定ミス、漏れ
2.パーミッション
3.ショップの設定ファイル
4.サーバーの設定ファイル
5.PHPのバージョン
6.データベースの不整合
7.ブラウザの不具合
8.ショップシステムの不具合
 
などを疑い、それぞれの観点からGoogle検索しまくったのですが、
情報がありませんでした。
 
「調べたけれど分からない」
 
こういう場合、まだ調べていない観点に気付いていないだけです。
 
ロジカルに考えると、新たな観点に気付ける可能性が上がります。
 

調べた結果から言えること

上記1~8が原因だとすると、
自分以外にも同様のトラブルに遭遇した先人がいるはず。
 
従って、情報は見つかるはず。
しかし、見つからなかった。
 
ということは、万人に当てはまる原因ではなく
当該ショップだけの設定が原因である可能性が高い。
 

当該ショップ限定の設定とは?

ショップ固有の設定というと、ページ数やファイル名、
その他マスターの設定が思い浮かぶ。
 
しかし、それらはシステム的に確立されているし、設定の内容こそ違えども
多くの人が使っているシステムだから、原因とは考えにくい。
 
となると、何らかイレギュラーが発生しうる設定が存在しているのではないか?
 
という疑いが出てくる。
 
例えばWordPressでもよくある、プラグイン同士の競合。
 
当該ショップ(EC-CUBE)にもプラグインがあり、
読み込み順を設定できるようになっている。
 
どんなプラグインをどんな順番で読み込む設定をしているのかは、
ショップ毎に違うはずだから、ここが怪しいと考える。
 
⇒これが推理となる。
 

推理が正しいかどうか確認する

 
ネットショップもWordPressも、プログラムが関係した問題解決は
 
原因を推理する

推理を確かめる方法を考える

確かめる

 
この3ステップを繰り返すもの。
 
本件の場合、プラグインの設定画面にて優先順を変更すれば
推理が正しいかどうか確認できる。
 

結果

 
予想が当たり、解決。
所用時間は半日ほど。
 
その殆どは原因に辿り着くまでのネット検索と試行錯誤。
 
原因が分ってからは30分程。
 
ロジカルな発想ができなければいつまでも的外れなことを調べていたと思います。